fc2ブログ
カウンター
プロフィール

MANTIFONICA

Author:MANTIFONICA
CH∀P(ちゃぷP)による音楽制作関連の個人サークル。

何かございましたらメッセージフォームへご連絡下さい。

MANTIFONICAへメッセージ

名前:
メール:
件名:
本文:

カレンダー
02 | 2024/03 | 04
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31 - - - - - -
検索フォーム
ブロとも申請フォーム
QRコード
QR

ミックスあるあるミス 初級~中級編 パート2

ミックスあるあるミス

初級~中級編パート2のはじまりで~す。

■プリフェーダーとポストフェーダーを理解できていない。
あなたが今いじってるフェーダーはプリフェーダー?
それともポストフェーダーですか? エフェクターって
突っ込む音量で効果が全然違います。(だから書籍等に
掲載されているパラメーターはあくまで参考でしかない)
コンプ系なんかは特に効果が違います。

例えばプリフェーダーの場合、フェーダーで音量が
決められた後にエフェクトがかかります。
ポストフェーダーの場合はエフェクトがかかった後に
音量を操作していることになります。

扱っているフェーダーがプリフェーダーということを
理解せずに音量を下げた場合に・・・音が小さく
なったせいで、その後に掛かっているコンプの
スレッショルド値に音量が達しなくなって
コンプの効果がなくなった~・・・(でも気が付かねー)
てなことが起こり得ます。

コンプならまだ良い(良くないけど・・)。ゲート
なんかだとフェーダーいじったために特定の箇所、
下手するとパート全部消えるようなこともある。

気をつけよう!

Busに送っている場合なんかはあるトラックに対しては
ポストフェーダーであり、別のトラックに対しては
プリフェーダーなんてこともあります。
同じエフェクトでもフェーダー前に置くか後ろに
置くかで全然効果が違います。

文章だけだと分かり辛いと思うので図を作成してみました。
zumen1a.png


■いきなり全波形ノーマライズ・・
たまに全波形をノーマライズしてからミックス作業を
始める人を見かけます。何でそんなことをするんだ!?
・・と疑問に思ったんですが、とある書籍にそういうことが
記載されていたんですね。ちなみに著者はコンピュータ
畑の人で音楽専門の人ではありませんでした。

私としましては、よほど必要だという特別な事情が
ない限り、いきなり波形をノーマライズすることは
お勧めしません。

通常よくあるノーマライズは波形のピークを0dB付近
にまで持っていくもの。各波形のピークの値は
バラバラなのため、それぞれをノーマライズして
しまったら持ち上がる音量もバラバラになってしまいます。

文章だけだと分かり辛いと思うので図を作成してみました。
zumen2a.png


ノーマライズしたら音量がバラバラになるという意味を
分かって頂けましたでしょうか?

そんな事になったら各波形の間のバランス取るとこからやり直しです。
フェーダーがむちゃくちゃになります。(><)
1トラックに複数の波形があった場合は・・・ぞっ。

結果・・それまである程度バランスがとれて聞こえていたものが
音量がバラバラに!なんてことになりかねません。
そこまでして波形をノーマライズをするメリットはありません。

またノーマライズは正数倍でなければ理論的に
音が変化します。聞き取れるかどうかは別として。
(ディザで音が変わるのと同じ)。そして
波形の非可逆な破壊編集です。信用度から考えても
可能ならDAW内部で調整することをお勧めします。
まあ何か事情があれば良いですが・・・

ちなみに0dBでノーマライズしちゃうと再生環境によっては
音割れしちゃいますよ~。意図的に歪ませるとかで
なければ-0.1dBとかにしときましょう。

余談になりますが、RMS(音圧)値でノーマライズできる
ソフトもあります。ただし、これは同じ値でも
ソフトによって効果がバラバラです。
(等ラウドネス補正があるものやないもの、補正が
あっても補正の入り方が違う等)
しっかり目的を明確にして特性を理解して利用しましょう。

以上、ミックスあるあるミス初級~中級編 パート2でした。

過去ミックスあるあるミス
初級編
初級~中級編 パート1

(written by ちゃぷP)

ミックスあるあるミス 初級~中級編

以前やった「ミックスあるあるミス」
初級~中級編です。

初級編はこちら

■コンプをかけると音が大きくなると勘違い
 基本的にコンプレッサーはスレッショルドを超えた音を
 一定の比率で圧縮するので音は大きくなりません。
 むしろ小さくなります。しかし、それを勘違いして
 いる人が多いです。その圧縮して小さくなった分を
 Output(MakeUp)を上げてトータルでの音圧を
 稼ぎます。


■コンプのアウトプットで音が大きくなっただけなのに
 コンプレッションで音圧が上がったと勘違い
 
 音がスレッショルドまで達しないとコンプレッサーは
 効果がありません・・・よく見てみるとアウトプットで
 音量が上がっただけだったとか・・


■MIX本等書籍のエフェクト値を信用しすぎ 
 エフェクトの各種パラメーターの適正値はソース波形に
 よっても違うし、目指す音によっても異なります。
 書籍とかに乗ってる値をそのまま入れたらプロと
 同じに音になるかというとそうでもないです。また
 メーカーや種類によって同じ値を入れてもかかり
 具合や挙動が違いますから耳で確認しよう。EQ
 なんかもそう。まずはどこに問題があって何を補正しよう
 としているのか考えよう。

 そのためにはモニタリング環境やメーター類が重要になります。
 まずはしっかりした環境を整えよう!


■必要ない&効果がよく分からないエフェクト沢山
 セオリーだからエフェクトを使うのではなく本当に
 必要かどうかを考えよう。効果を理解してうっすらと
 掛けるのは全然アリですよ~


■オーバーEQ
 EQかけすぎ。略してオバQ。音色を作る段階での積極的なEQなら良いのですが。。。
 ミックス段階でオーバーEQで良くなることはあまりないです。
 そういう場合は「そもそも音色選びからして間違ってないか?」
 見直した方が早いかも。


■レイテンシー(遅延)
 一部のエフェクトにはレイテンシー(遅延)が発生するものがあります。
 特にIRリバーブ系やリニアフェーズ系は要注意。特定の
 同じエフェクトでもVSTかRTASかで遅延の出方が
 違ってきたりします。少しの遅延でも位相ずれを
 引き起こす原因になることもあるし、グルーヴ感を損なう原因に
 なることも。DAWによってはトラックごとの遅延値を
 見ることができるよ。

初級~中級編はパート2も用意してるよ。

(written by ちゃぷP)

ミックスあるあるミス

コラム初投稿。MANTIFONICA代表のちゃぷPです。

作り手向けのマニアック?な話。
ミックスでよくある初歩的な失敗をまとめてみました。

・全部のパートを聞かせようとしてごっちゃなミックスになる。

・ちゃんとモニタリング環境を整えていないがために
 低音がモコモコ。もしくはスカスカ・・・なのが
 後になって別の再生環境で判明する。

・音圧のリファレンスを取っていないために
 音圧上げすぎてミックスバランスが崩壊。ポンピングしまくり。

・マスタリングで音圧調整する前にぱっつんぱっつんの波形に
 なっていてコントロール不能。

・リバーブかけた後にコンプやリミッターをガッツリかけて
 しまって、そのためにリバーブ成分の音がつぶれて
 全然違うリバーブになったり、音の距離感が狂ったり。

・リバーブかけすぎてボーカルがすげえ遠い。
 ちゃんとリバーブがモニタリングできていない?

・楽器に集中しすぎて主役を見失う。ボーカルのバランスが小さい。

・パンを左右に振り過ぎて定位抜けがある。

・ミックス以前に音程が外れていたり、リズムが噛み合って
 いないが故の違和感なのにミックスのせいだと
 思い込んで、いぢりまわして解決できない。

・低音に深いリバーブをかけてしまってもっさりした音に。

楽曲を作成してると誰もが一度は経験すると思うんですが・・・
・・俺ももちろんやっちゃったことがあります・・・(^^;)
こればかりは知識と経験、環境等・・・必要なものがたくさんあります。
ミックス(ミックス師という呼び方は個人的に好きでない)って
裏方作業ってイメージがあるかもしれませんがそれだけで音が
激変します。

例えば・・・この動画をどうぞ。




として自分の動画の宣伝をする流れに持っていってみた。(^^;)